HEPTによる学習効果について、HEPTコアメンバーの柴田が報告した論文です。
腎機能障害を伴う心不全患者に対するモルヒネの使用について、HEPTコアメンバーの大森が報告した論文です。
日本循環器学会 / 日本心不全学会合同ガイドライン 2021年改訂版 循環器疾患における緩和ケアについての提言 JCS/JHFS 2021 Statement on Palliative Care in Cardiovascular Diseases には現在わかっている循環器疾患の緩和ケアについての知見が多く掲載されています。
人生の最終段階における医療の普及・啓発の 在り方に関する検討会による、人生の最終段階(これまで終末期と呼ばれていた表現がこう変わりました)の意思決定をどうすすめるかについて記載された指針です。平成30年3月に改定されています。
神戸大学では、平成28年度〜令和元年度厚生労働省委託事業「人生の最終段階における医療体制整備事業」の一環として、市民の皆さんが人生の最終段階の医療やケアについて気軽に相談できるように全国47都道府県全てにおいて、「患者の意向を尊重した意思決定のための相談員研修会」(通称E-Field:Education For Implementing End-of-Life Discussion )を実施しています。
プログラムは、多職種の医療福祉従事者を対象として、「人生の最終段階における医療・ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン」に基づいた意思決定支援を学ぶ内容です。内容の一部としてACP(人生会議)の進め方が含まれています。
日本緩和医療学会が2018年に作成しています。苦痛を緩和するために鎮静薬を投与することは「苦痛緩和のための鎮静(palliative sedation therapy)」と呼ばれ,治療抵抗性の苦痛に対する手段の一つとされています。「治療抵抗性の耐えがたい苦痛が生じた時,患者 や家族の価値観をふまえたうえでどのように対応するか」について記載されています。
日本集中治療医学会 倫理委員会が作成しています。
要約:Do Not Attempt Resuscitation(DNAR)の概念形成から約半世紀を経たが,いまだに その誤解と誤用が大きな問題になっている。日本集中治療医学会倫理委員会は,世界と本邦 におけるDNAR指示の歴史と経緯を学び,その考え方を理解・把握して日本集中治療医学会 会員諸氏に正しく伝えることを企画した。DNARは心停止時に心肺蘇生を行わない指示であ り,ICU入室を含めて酸素投与,栄養・輸液,鎮痛・鎮静薬,抗不整脈薬,昇圧薬,人工呼 吸器,血液浄化法など,通常の医療・看護内容に影響を与えてはいけない。倫理委員会は, 本報告に基づきDNAR指示が正しい対象に正しい方法で運用されることを期待する。
日本集中治療医学会 が2016年に報告しています。
要約:2007年に厚生労働省「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」が公表され、患者本人による決定を基本としたうえで、患者と医療・ケアチームの話合いに基づく意思決定プロセスを重視する考え方が終末期医療の主流となった。2014年に日本集中治療医学会は「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン~3学会からの提言~」を発表したが、この年は2007年版ガイドラインを改定した厚生労働省「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」が公表された年でもある。
この十数年間で終末期医療(人生の最終段階における医療)のあり方に関する理解が深まり、患者の尊厳を無視した延命医療の継続は大きく減少していると私どもは信じている。しかし、DNAR指示のもとに基本を無視した安易な終末期医療が実践されている、あるいは救命の努力が放棄されているのではないかとの危惧が最近浮上してきた。日本集中治療医学会理事会ならびに倫理委員会は、DNARの正しい理解に基づいた実践のためには下記の諸点に留意する必要があることを勧告する。